皆さんの周りには、時代錯誤な価値観を疑いもせず振りかざしてくる人はいませんか。「昔はこれで乗り切った」「気合いが足りない」と言われても根性論ではどうにもならないこともありますよね。今回は、筆者の友人S子の職場の“迷惑すぎる上司”の行動が、思わぬ形で職場全体を巻き込む問題に発展したエピソードをお届けします。
「俺たちの若い頃は」が口癖の上司
S子は、物流系の会社で働く30代の女性。運送の手配やスケジュール管理、運転手の体調やメンタルのケアまで担う、縁の下の力持ちをしています。
そんなS子の職場には、「俺たちの若い頃はこれくらい普通だった」というのが口癖の50代後半のY平という上司がいます。経験豊富ではあるものの、時折見せる精神論に周囲は困惑していました。
送別会での危機感の欠如
定年退職を迎える運転手の送別会が行われた際に、Y平は、明らかに風邪をひいている様子にもかかわらず参加。マスクもつけることなく至近距離で声を張り上げながら、飲み食いし、挙げ句の果てに「風邪は人にうつしてなんぼだろ」「風邪にはアルコール消毒が一番!」と言い放ちながら、ビールを一気飲みしていました。
もちろん、これらは一般的に知られている医学的常識とは大きく異なります。S子はそのY平の言動に内心ゾッとしましたが、上司という立場もあり、注意することができませんでした。引きつりながら笑顔を作り、その場をやり過ごすことが精一杯でした。しかし、このとき勇気を持って参加を控えるよう促すべきだったと、後に後悔することになります。