都会の喧騒を離れ、自然豊かな場所でのんびり暮らしたい。そんな夢を抱く人は多いのではないでしょうか? しかし、実際に住んでみると予想外の「人間関係」に悩まされることも……。今回は、憧れの古民家生活を手に入れたはずが、まさかの理由で退去することになったA子さんのエピソードをご紹介します。
逃げ場のない視線! カーテンの隙間から覗く影
「たまたま外にいる時間が重なるだけかも」と自分に言い聞かせていたA子ですが、違和感は次第に深刻な悩みへと変わっていきます。部屋の掃除を終えて窓を閉めようとした瞬間、お隣の窓からこちらを凝視する高齢女性と目が合ってしまったのです。それだけではありません。お風呂場の窓を開ければ目の前に、トイレの窓を閉めようとすればまたそこに。
「もしかして、ずっと見られている?」
仕事から帰った夫に相談しましたが、最初は「考えすぎだよ」と取り合ってくれませんでした。しかし、どうしても拭えない不安を抱えたまま生活することが苦しくなってきたある夜、夫と一緒に窓の外の様子を確認してみることにしました。
今いる部屋の電気を消して暗くし、隣の部屋の電気をつけました。そして暗い部屋からそっとカーテンを開けてお隣を確認すると……。なんと、お隣のカーテンもわずかに開き、明かりがついた方の部屋を覗き込もうとする人影が見えたのです! 悪意の有無は分かりませんが、プライバシーの境界線が自分たちとは大きく異なることを痛感した瞬間でした。
大家さんの意外な発言
「これはこのまま住み続けるのは厳しいかもね……」と青ざめる夫婦。すぐに大家さんに相談し、引っ越しを決意しました。大家さんの話によると、お隣の女性は昔からの住民で、悪気はないものの近隣の様子が気になってしまう性質のようでした。A子の服装や家の中の様子まで、近所の井戸端会議でネタにされていたことが判明しました。
大家さんは「気苦労をかけたね」と親身に相談に乗ってくれ、退去の手続きもスムーズに進むよう配慮してくれたそうです。その後、A子夫婦が去った古民家は取り壊され、土地が売られてコンビニになったとのこと。
「当時は本当にびっくりしたけど、自分に合う環境を選ぶのって大事なんだなって、身に染みて分かったよ(笑)」と笑うA子。跡地がコンビニになったことで、街灯が増えて夜道が明るくなり、地域の人にとっても便利な場所に変わったのかもしれません。「コンビニなら24時間覗いても、井戸端会議のネタにはならないだろうしね!」と、最後は明るく笑い飛ばしていました。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。