友人A子から聞いた、夫の“神経を疑う行動”に振り回された数日の体験談です。理解できない言動に悩みながらも、最後に見えた本心が夫婦の関係を変えていくエピソードです。
突然の「それ、普通じゃないよね?」
ある夜、私は夕食を作りながら鼻歌を歌っていました。
仕事で疲れた気持ちを少しでも軽くしたかったのです。
しかし夫は帰ってくるなり、玄関で靴を脱ぎながら呆れたように言いました。
「それ、普通じゃないよね? 帰ってきて疲れてるのに、家がうるさいと余計しんどいからやめて」
今思えば、その時の夫の顔はひどく土気色で、余裕がなかったのかもしれません。でも当時の私は思わず固まりました。
私なりに気分を整えていたつもりでしたが、夫には“騒音”に聞こえていたらしいのです。
その言葉が胸に刺さり、箸を並べながら手が震えました。
「そんな言い方しなくてもいいのに……」と落ち込み、夕食の味付けさえ分からなくなるほどでした。
理解できない行動の連続
翌朝も不穏な空気は続きました。
私は洗濯物を畳みながら、「今日忙しい?」と聞いただけなのに、夫は「質問多いと疲れる」と眉をひそめました。
そんなふうに言われるなんて思ってもおらず、心がひゅっと冷えました。
さらにその晩、「今日は外で食べてくる」と言うので、私は「何かあった?」と聞いたのですが、返ってきたのは「察してよ」
私は言葉を失いました。察してほしいなら言ってほしい。お願いだから説明してほしい。
そう思っても、夫は眉間にしわを寄せるだけでした。
「なんでそんなに冷たいの……?」話しかけるたびに心がすり減り、胸の奥がじんわり痛みました。自分の存在を否定されているような、暗いトンネルの中にいる気分でした。