筆者の友人のTさんは、病気がちだった母の代わりに祖母に寄り添われて育ちました。
「お前がいちばんだよ」という言葉を信じて大きくなったTさんは、大人になって、ある意外な事実を知ります。
それは、祖母の粋でやさしいウソでした。

おばあちゃんは、スーパーウーマン

私は、いわゆる「おばあちゃん子」。
物心ついた頃から、母親は病気で入退院を繰り返しており、心細かった私のそばにいてくれたのが、おばあちゃんでした。
おばあちゃんは、朝は父と一緒に畑へ出て、家に戻れば家事も育児もこなす、まさにスーパーウーマン。

寒い夜には、ときどき私を自分の布団に招き入れてくれました。
「お前は、おりこうさんだねぇ」
「お前がいちばんだよ」
その言葉を聞きながら眠る時間が、うれしくて、とても幸せでした。