筆者の話です。
祖父の詩吟が苦手で、自分の結婚披露宴には入れないと決めていました。
けれど、ある話を聞いたことで、考えが静かに変わっていきます。
祖父の詩吟が苦手で、自分の結婚披露宴には入れないと決めていました。
けれど、ある話を聞いたことで、考えが静かに変わっていきます。
生きがい
帰宅後、「私の結婚式では絶対に詩吟は入れない」と宣言した私に、父が静かに教えてくれました。
祖父は「孫の結婚披露宴で詩吟をすること」を生きがいにして、教室へ通っているのだと。
その瞬間、私は自分の視野の狭さに気づきました。
理想の披露宴の形ばかりを見ていて、誰のための時間なのか、その時間に込められた願いを考えていなかったのです。
最終的に、私の披露宴では祖父の詩吟を入れることにしました。
お願いをしに行ったときの、あのうれしそうな顔を、今でもときどき思い出します。
おしゃれな演出よりも、祖父の震える声が響くあの数分間こそが、私たちの門出を心から祝ってくれる最高の贈り物だったのだと、今ならわかります。
【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。