筆者の話です。帝王切開で第二子を出産した私。術後の傷が痛む中、5歳の重度知的障害を持つ長男がパニックを起こします。夫に助けを求めるも「母親なら抱っこしろ」と突き放され、無理に動いた結果、大変な事態に発展。この出来事によって起きたこととは……?
家族で過ごす準備
私は夜中に陣痛が起きてしまい、緊急帝王切開で2人目の子どもを出産しました。
その時、重度知的障害のある長男は5歳。
環境の変化に非常に敏感な特性を持つ長男ですが、産院は出産後に家族で過ごせる病院を選び、長男も一緒に泊まれるように個室を用意してもらいました。
長男は、慣れない場所に連れてこられた不安を強く感じていたようです。
出産翌日、私はまだベッドでぼんやりと横になっていました。
帝王切開の傷は痛み、腕には点滴のチューブが刺さっています。
長男は落ち着かない様子で病室をウロウロしていました。
予期せぬトラブル連続
長男が、私の腕に刺さっている点滴のチューブを触っていました。
「これは、触っちゃダメだよ」
しかし、目に入るものへの興味を抑えられないのも彼の特性です。
「あっ!」
私が止める間もなく、長男は点滴のチューブを引っ張ってしまいました。
点滴が抜けかけて、腕から血が滲みました。
慌てて看護師さんを呼び、刺し直してもらいました。
その夜、長男は慣れない環境への不安が限界に達したのか、激しいパニックを起こしました。
「うわーーー!」
長男は大声で叫び、床に寝転がって地団駄を踏み始めました。
私は、ベッドから起き上がろうとしましたが、傷が痛くて動けません。
「ねえ、ちょっと長男を抱っこしてあげて……」と夫にお願いしました。
最悪の事態
夫は、スマホの将棋ゲームを見ながら言いました。
「俺は今、無理。手が離せない」
「でも、私、動けないんだけど?」
「はあ? 何を寝ぼけたこと言ってるんだ。母親なら、抱っこしてやれ!」
夫はそう言い放ちました。
帝王切開の手術を受けたばかりで傷は痛み、動くのも辛い状態でした。
「無理だよ。傷が痛くて」
「いや、母親なんだから、当然だろ」
そう言って夫は全く聞く耳を持ちませんでした。