介護施設で働く友人Kさんのお話です。新しい利用者の息子さんの態度から感じた、違和感についてのエピソードです。「支える気がない家族」と向き合う中で浮かびあがった、葛藤と課題についてご紹介します。

新しい利用者とその家族

私はデイサービスで働いています。お風呂や昼食の提供、軽い運動補助が主な仕事で、利用者は70代から90代後半の方までさまざまです。

先日、新しく70代後半の女性が利用をはじめました。付き添って来たのは50代の男性。息子さんだと聞き、施設をご案内しながら説明を進めていきました。

私はその最中、少しずつ不安を感じました。

不安の理由

話を聞くと、つい最近まで女性が息子さんの身の回りのことをしていた、とのことでした。男性は長く実家で暮らし、母親に支えられる生活が当たり前になっていたようです。

ケアを担っていた親が高齢になり、子どもがケアをする側になる。実は高齢化が進む中で、当施設も「この組み合わせ」がとても増えているのです。

家事や介護などのお世話ができるのだろうか。この先、母親の変化を“自分ごと”として受け止められるのだろうか。そんな不安を抱きました。

その後自宅での過ごし方について説明し「無理のない運動」と「栄養のある食事」を勧めました。すると男性は目を見開き、驚きのひと言を発したのです。