筆者のエピソードです。高齢者の入居する施設には、さまざまな事情を抱えた利用者の方がいます。介護職員は一人ひとりの状況を踏まえたうえで対応していますが、面会のご家族にはなかなか伝わらない『危険』も存在しているのです。

優しいご家族

私が特別養護老人ホームに勤務していた時のことです。担当していたのは、認知症専門のフロア。
50名ほどの利用者の中には、ご家族との関係が良くない人も多かった一方、頻繁に面会に訪れるご家族もいらっしゃいました。

私の担当していたTさんのご家族はとても優しく、Tさんを大切にしていました。
認知症の症状が進行したため、在宅介護から泣く泣く施設入所となったのですが、毎週末には誰かしらが面会に来てくれる、深い愛情を持ったご家族だったのです。