戸惑う私に、Kさんは不思議そうな顔をして「そうですよ。この地域の決まりですから」とだけ言いました。
私は意味がよくわからなかったので、他の保護者の人たちに聞いたところ、「Kさんの実家が洋品店をやっていて、制服はKさんのところで作るのが決まりみたいになっている」と教えてくれたのです。
配られた紙には費用も記載されていましたが、一般的な相場よりもかなり高め。
「これ、ずいぶん高くないですか?」と聞いても「う~ん、でもこの小学校の人はみんなKさんのところで作るからね~」と言うだけでした。
納得できないまま
仕方なく私はKさんにお願いすることにしました。
でも、やはり費用は他の場所で作るよりも1万円以上高く、ほつれなどもあって品質的にも問題があるような状態でした。
しかし、他の保護者の人たちは誰も文句を言わず、毎年のようにKさんの実家で作ることが暗黙の了解になっているのだそうです。
来年は次男が中学に入学するのですが、また同じように地域ならではの【縛り】があると思うと、気が重くなります。
断れば立場的に悪くなるのは必須。
子どものことも考えると、断ることはできない状況なので、きっと周囲の人たちも従っているのでしょう。
郷に入れば郷に従えとは言いますが、なかなか難しい問題があるのも現実なんだなぁと感じています。
【体験者:40代女性・フリーランス、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:RIE.K
国文科を卒業しOLをしていたが、父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまな仕事の経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。