毎日の献立を考えるのって、苦労しますよね。家族に対して「何が食べたい?」と聞くほど、なぜか疲れていく日々。良かれと思って言った一言が、思わぬ形で重荷になっていました。筆者の体験談です。

ひと言

「今日、何が食べたい?」
夕方、冷蔵庫の前に立ちながら、私は家族にそう聞くようになりました。
献立を一から考えるより、誰かの希望をもらったほうが、少しは楽になる気がしたのです。

毎日の食事を作るのは、買い出しから後片づけまで含めると、想像以上に気力を使います。
その負担を、ほんの少し軽くしたいという気持ちでした。

積み重なる

ところが返ってくるのは、手間のかかる料理や、家族それぞれ違う好物ばかり。
冷蔵庫の中身を思い浮かべ、足りない食材を頭の中で補い、栄養バランスを考えます。
調理にかかる時間も逆算しながら「一番近いところ」に献立を落とし込む。
「何でもいいよ」と言われるのも困るけれど、リクエストに応えるための調整が、気づけば毎日の重い作業になっていました。

誰の希望も無視しないようにと考えるほど、頭の中は休まる暇がありませんでした。
コンロの前に立ちながら、別の献立案を思い浮かべては「やっぱりこっちのほうがよかったかな」と迷うことも増えていきました。