筆者の話です。
夫が「壊れたかも」と掃除機を前に騒ぎ出した日。
床をなぞるだけでは終わらない“掃除”の中身を、夫は知らなかったようです。

原因判明

原因は、単純でした。
掃除機を止め、いつもの手順でカバーを開けると、いっぱいになった紙パックが見えました。

「ここ見てみた?」
そう言って、新しいものに取り替えると、掃除機は何事もなかったかのように、力強い吸引力を取り戻しました。
夫は一瞬、気まずそうな、それでいて発見したような表情を浮かべてから
「そういうのも見るんだね」
とつぶやきました。

見えた中身

掃除機は、ただ床をなぞればいいわけじゃない。
紙パックの管理や、吸い込み具合の確認まで含めて、ようやく一つの“掃除”になる。

それ以来、掃除について軽く口出しされることは減りました。
代わりに、わからないことがあると、黙って触る前に聞いてくれるようになったのです。

すべてをわかってほしいとは思いません。
けれど、家事の中身を一度知ってもらえたあの日は、私にとっても、いい機会だったのかもしれません。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。