衝撃の「お願い」
義母はそう言って、店員さんを呼びました。
「お会計、お願いします」
そして、義母は私の方を見て、にっこり笑って言いました。
「じゃあ、お願いね」
「え?」
「今日は、あなたがご馳走してくれるのよね?」
私は耳を疑いました。
誘ったのは義母からで、「あなたの好きなもの注文して」と言ったのも義母です。
戸惑っている私を見て、義母は言いました。
「あら、まさか払わないつもり? 嫁が義母の私にご馳走するのって、当たり前でしょ?」
義母は、さも当然のように言い放ちました。
結局、自分の財布から3,500円を支払いました。
義母のサラダは800円。私のパスタは1,200円。残りは義母が頼んだドリンクとデザートです。
帰りの電車で、私は夫にメールを送りました。
「お義母さんとの食事、終わったよ。最後に『あなたがご馳走してくれるのよね?』って言われて、私が全額払ったんだけど」
夫からすぐに返信が来ました。
「だから言ったじゃん。行くなって」
義母に対する防御
帰宅後、夫は言いました。
「もう、うちの母親と二度と会わなくていいよ。連絡もするな」
「次に母親から連絡が来たら、俺が対応するから」
数週間後、案の定、義母から私の携帯に連絡が来ました。
「また食事しない?」
と言われたので、私は夫に相談し夫が義母に電話をかけました。
「母さん、嫁を誘うのやめてくれる?」
「何でよ? 仲良くしたいと思っているだけでしょ!」
「仲良くしたいなら、自分で会計くらい払ってよ」
「だって、お嫁さんが義母にご馳走するのは当たり前でしょ」
「それ、誰が決めたの? 母さんが勝手に思ってるだけでしょ。それに、誘ったのは母さんだよね?」
義母は言葉に詰まりました。
「これからは、嫁に直接連絡するのやめて。何かあったら、俺に言ってくれ」
と夫はそう言って、電話を切りました。
それ以降、義母から私への直接の連絡はなくなりました。
夫が義母との間に立ってくれるようになり、私は義母と距離を保つことができました。
ストレスになっていた義母と二人きりでの食事の機会がなくなり、ホッとしています。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢佑菜
管理栄養士の資格を持つ、2人の自閉症男子のママ。自身の育児環境の変化をきっかけに、ライター活動をスタート。食と健康を軸に、ライフスタイル全般のコラムを得意とし、実体験に基づいたリアルな記事を執筆中。専門的な情報を「わかりやすく、すぐに日常に取り入れられる形」で伝えることが信条。読者の「知りたい」に寄り添い、暮らしを整えるヒントを発信しつづけている。