夫の指摘で、冷静に状況を把握する必要があると感じた私は、車検や点検を行っている別のカー用品店に相談してみることにしました。
「ライトが劣化してるので交換が必要だと言われたのですが……」
と私が聞くと、整備士さんは首を傾げました。
「ライトですか? ああ、これ、磨けば十分綺麗になりますよ。交換する必要ないですね。磨きなら2200円です」
30万円と2200円。あまりにも差がありすぎて、私は愕然としました。
「俺が直接行って、確認してくる」
夫はそう言って、次の日、問題のガソリンスタンドに向かいました。
そして帰宅した夫は、呆れた表情で報告してきました。
「君が言ってたことと全然違う説明されたぞ」
「え? どういうこと?」と私が言うと、夫は続けました。
「まず、30万円って話、『そんなこと言ってない』って言われた。『ライト交換は10万円程度で、他の修理も含めて全部の車検代総額が30万円くらいかもって話だった』って主張してきた」
「私、ライト交換だけで30万円って確かに聞いたのに」
「君が聞いてきた時と話が全然違うじゃないか」
そして解決へ
私はこの件を記録に残し、しっかり対応することに決めました。
まず、私たちは再度そのガソリンスタンドに行き、スマホの録音機能をオンにして話を聞くことにしました。
「先日の車検見積もりの件なんですが、もう一度詳しく説明していただけますか?」
夫が冷静に問いかけると、店員は少し慌てた様子で答えました。
「ああ、あの件ですね。ライト交換は、ええと……10万円くらいですかね」
「先日、妻には30万円と説明されたそうですが?」
「いや、全部込みでの話です」
「全部込み? 具体的に何が含まれるんですか? 紙面の見積書をください」
「あ、ええと、今、ちょっと」
店員はしどろもどろで、前回とは説明の内容が大きく食い違っていました。
相手によって対応を変えているのではないか、という疑念が確信に変わった瞬間でした。
私たちは、この事実を重く受け止め、客観的な状況(カー用品店での見積もりと、説明の矛盾)を整理した上で、ガソリンスタンドのチェーン本部へ報告しました。
数日後、ガソリンスタンドの店長から電話がありました。
「この度は、担当者の不適切な対応により、多大なご不安をおかけしました。心よりお詫び申し上げます」
店長は平謝りして「担当者には厳重注意を行い、今後このようなことがないよう、指導を徹底いたします。また、お客様への対応についても全スタッフに再教育を行います」
と丁寧に謝罪を受けました。
結局、別の信頼できる整備工場で車検を受けることにしました。
ライトは磨いてもらうと見違えるように綺麗になり、車検も問題なく通過。
総額は8万円程度で済み、ホッと胸を撫で下ろしたのでした。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢佑菜
管理栄養士の資格を持つ、2人の自閉症男子のママ。自身の育児環境の変化をきっかけに、ライター活動をスタート。食と健康を軸に、ライフスタイル全般のコラムを得意とし、実体験に基づいたリアルな記事を執筆中。専門的な情報を「わかりやすく、すぐに日常に取り入れられる形」で伝えることが信条。読者の「知りたい」に寄り添い、暮らしを整えるヒントを発信しつづけている。