誕生日の朝、スマートフォンを見ると、友人や知人からのお祝いのLINEが届いていました。「おめでとう」「素敵な一年になりますように」画面越しに伝わる言葉に、ありがたい気持ちが湧きます。
その一方で、私は毎年同じ準備をしていました。特別な予定を入れるわけでもなく、身支度を整え、静かに家を出ます。向かう先は、母が暮らしている施設でした。
以前の私にとって、誕生日は自分が祝われる日でした。年齢を重ねるにつれて、その意味を考えることはあまりなくなっていたと思います。