「どうせ次は落ちる」繰り返される嫌味に点火した闘争心
その場は、電話越しに状況を察した姉が学校へ猛抗議をしてくれたおかげで、A先生も渋々謝罪しました。しかし、A先生の腹の虫は収まらなかったようです。
その後も学校の廊下で顔を合わせるたびに、「調子に乗るな」「どうせ次は落ちる」と、呪いのような嫌味を言われ続けました。
しばらくはA先生の授業が苦痛で仕方がなかったほどで、「生徒を応援するのが教師の仕事ではないのかな……」と最初は落ち込みかけました。
しかし、あまりのしつこさに、私の心の中で何かがプツンと切れました。
「こうなったら絶対に受かってやる!!」悔しさは最大のエネルギーです。
私はA先生のネガティブな言葉をすべて燃料に変え、それまで以上に面接対策や企業研究に没頭しました。A先生を見返すには、ぐうの音も出ないほどの結果を出すしかないと覚悟を決めたのです。
理不尽な大人を反面教師に。悔しさをバネに掴んだ未来
そして迎えた最終結果。私の手元に届いたのは、「内定」の二文字でした!
結果が出た瞬間、あのときの悔しさやイライラがすべて吹き飛び、これまで感じたことのない達成感に包まれました。
職員室に結果を報告に行った際、A先生がどんな顔をしていたかはあえて見ませんでしたが、執着を手放し、私の心は晴れやかそのものだったことを覚えています。
社会に出れば、理不尽な扱いや、感情的な攻撃を受けることもあります。しかし、そんなときは「負けるもんか!」と自分を奮い立たせるチャンスに変えてしまえばいいのです。
あの日、理不尽に怒鳴られた経験は、今の私にとって「どんな逆境でも跳ね返す力」を与えてくれた、ある意味で貴重な経験だったのかもしれません。
【体験者:30代・筆者、回答時期:2026年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:日向みなみ
出産を機に、子どもとの時間を最優先できる働き方を模索し、未経験からWebライターの世界へ。ライター歴10年の現在は、オンライン秘書としても活動の幅を広げている。自身の経験を元に、子育てや仕事に奮闘する中で生まれる日々の「あるある」や「モヤモヤ」をテーマに、読者のみなさんと一緒に笑って乗り越えるよう、前向きな気持ちになれるコラムを執筆中。