あなたは自分の育児に自信がありますか? 筆者の知人Aさんはいつも母親の顔色をうかがって生きてきたのだそうです。それは自分が母となり5歳の息子を育てるようになった今でも変わらなかったそう。いつも自分を否定してきた母が、息子のことも否定するのを見てAさんは変わりたいと思いました。Aさんは負の連鎖を断ち切ることができるのでしょうか。

反省、私もお母さんそっくりだった

母のようになりたくないと思ったAさん。思い返してみれば、知らず知らずのうちに母にされたような声かけをAさん自身も息子にしてしまっていました。

誰に望まれたわけでもないのに、息子を母の好む活発なタイプに育てようとしていたAさん。

しかし、目の前の息子は今のままでも十分に優しく、魅力的な存在です。Aさんはありのままの息子を認めてあげようと考えました。

そして、母にも「活発さ」だけが正解ではないことを理解してもらい、もう息子を否定するのはやめてもらおうと思ったのです。

母も否定されてきた、負の連鎖を断ち切ろう

「本当にダメな子だねぇ」

母がまた息子を否定するのを聞いたAさん。母に「息子を否定しないで。この子にはこの子の良さがあるの」ときっぱりと伝えました。

すると母は「自分もそうされてきたから、今さら直せない」と言うではありませんか。なんと母も否定されて育ってきたのです。

Aさんは「お母さんも辛かったんだね」と、母の抱えてきた痛みを一度は受け止めました。その上で、「でも、私はその苦しさを息子には引き継ぎたくない」と告げました。

Aさんは、自分と息子の心を守るために、母との接触頻度を見直し、適切な距離を保つことにしました。代々続いてきた負の連鎖はここで断ち切ろうと決意。Aさんは今、息子が何かをできた時だけでなく、ただそこにいてくれることに対しても「大好きだよ」「あなたのそのままの姿が素敵だよ」と伝えるようにしているそうです。

人は自然と自分がされてきたようにしてしまいがちですが、それが「違和感」だと気づけたのなら、いつからでも関係を再構築していけるはずです。「愛の形」を上書きしていくことは、自分自身を救うことにも繋がるのではないでしょうか。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。