20代の情熱に驚かされて
しかし、面接が始まると驚きの連続でした。
面接官の彼らは私の年齢など全く気にする様子もなく、目を輝かせて会社の未来を語り始めたのです。
「このサービスで世界をこう変えたい」
「そのために、あなたのこれまでのご経験を貸していただけませんか?」
その言葉には、私の“年齢”という概念を一瞬で吹き飛ばすほどの熱量がありました。
年齢など関係なく、求められていたのは「共通の目標に向かって走れる仲間」だったのです。
気づけば私もこれまでのキャリアで培ってきた知見をどう活かせるか、夢中でアイデアを伝えていました。
限界を決めていたのは自分だった
その時、私はハッとしました。
「新しいことに挑戦したい」という純粋な気持ちに、本来は年齢制限なんてないはずです。
それなのに「もう40代だから」と、勝手に壁を作って守りに入っていたのは私自身だったのだと。
若い面接官たちは、私の年齢ではなく、私の“力”を見てくれていました。
彼らの淀みのない情熱に触れたことで、心の奥に眠っていた「ワクワク感」が呼び覚まされたようです。
年齢を重ねたからこそ提供できる価値があることに、ようやく自信が持てた瞬間でした。
年下の上司たちに教わったこと
ありがたいことに、私はその企業に採用され、今では彼らと同じチームの一員です。
毎日が刺激に満ちています。
年下の上司たちの柔軟な思考やスピード感に触れる中で、いつの間にか忘れていた高揚感も戻ってきました。
キャリアの後半こそ、守りに入るのではなく、若い情熱に飛び込むことで得られる成長があるのだと、今なら分かります。
年齢を理由に立ち止まるには、まだ早かったのかもしれません。
これからも自分自身の可能性を信じて、新しい景色を楽しみながら歩んでいきたいと心から思っています。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。