イヤイヤ期真っ只中の2歳息子とローカル列車に乗車した筆者。降車拒否で大号泣する息子を前に、途方に暮れる中、迎えに来た父が見せた“ある声かけ”。その一言が、場の空気を一変させました。
じいちゃんの一言で泣き止む息子
そこへ迎えに来ていた父が、困り果てた私を見て一言。
「かわいそうだから、もう一回乗せてやれ」
その瞬間、さっきまでの泣き声がピタッと止まりました。
父は叱らず、子どもの気持ちを尊重するような優しい提案をしました。
「電車もいいけど、じいちゃんの車もかっこええやろ。もう一回だけ電車乗ったら、次はじいちゃん号に乗ってくれよ」
そう言って父は再び車で駅へ向かい、私たちはもう一度、上り列車に乗りました。
“終わらせる”より“次を見せる”
息子は約束どおり、今度はすんなり電車を降り、満足そうに父の車へ向かっていったのです。
もしあの場に私一人だったら、息子が飽きるまで列車に乗り続けるか、イライラが爆発するか、そのどちらかになっていたと思います。
「イヤイヤ期はどうにもならないもの」だと思い込んでいたけれど、子どもでも「もっとやりたい」という気持ちを認めてもらい、次の楽しみへ導かれれば、きちんと納得できるのだと初めて気づきました。
あのときの父の説得には感謝。今でも子育てのお手本のように心に残っています。
【体験者:50代・筆者 回答時期:2025年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。