学生時代は社会の常識や暗黙のルールがよく分からないため、うっかり誤った発言をしてしまうことも少なくありません。そんな中で、年下の仲間のミスをさりげなくフォローしてくれる大人の姿には心があたたまりますよね。今回は、筆者の大学時代の指導教員・A子先生の粋な心遣いに今でも感動しているエピソードをお話しします。
店員さんの前で「オフィスワーク以外は無理」と発言したゼミ仲間
大学時代、ゼミの飲み会で教授とゼミ生でとある飲食店に行きました。話題は大学や勉強のことから始まり、キャリアの話題に……。
お酒が入ったこともあったのか、3年生のB子が「私、飲食店とかでパートする人にはなりたくない」「やっぱり、オフィス勤務でしょ」と、年配の店員さんがちょうど配膳してくれているときに口を滑らせてしまいました。
A子先生は「B子さん、あなたが今食事をできるのは、店員さんがお料理をしてくれて、配膳してくれるからですよ」と、店員さんがその場を離れたあとに注意しました。「働く人たちを尊敬できないなら、あなたを食事会に今後は誘うことはできない」と続けました。さらに、「あなたがスーパーで買い物できるのも、カフェでお友だちとおしゃべりできるのも誰のおかげ?」と問いかけました。
近年、パワハラなどの観点から、学生を注意することも難しくなってきていますが、正しいことを学生にきちんと伝えるA子先生がとてもかっこよく見えました。先生は勉強を教えるだけではなく、“人生を教える人”なんだとも思いました。