生まれてすぐにNICUに入院した我が子。そのとき夫が放った言葉に、妻は深い傷を負いました。知人から聞いたお話です。
第2子を出産
私は2人の子どもがいる主婦です。
上の子が3歳のときに、下の子を妊娠。妊娠中は特に問題もなく、順調でした。
ところが、いざ陣痛を迎え赤ちゃんを出産したとき、何やら看護師さん達が慌て始めたのです。
「どうしたんですか?」
私がそう聞くと、一人の看護師さんが側に来てくれました。
「実は、生まれてすぐに赤ちゃんの呼吸が一瞬だけ止まりました。でも今は呼吸を再開しています。ただ、念のためこのままNICUに入院させますね」
NICUとは新生児集中治療室のこと。特別なケアが必要な赤ちゃんのための集中治療室です。
赤ちゃんが心配でしたが、先生いわく大きな問題はないとのこと。
ほっと胸をなで下ろしましたが、私の体調に問題がなかったこともあり、赤ちゃんの退院よりも私の方が数日早く帰宅することになりました。
一人で帰宅
一人で帰宅したはいいものの、やはり赤ちゃんのことが心配です。
体は横になっていても、心は休まりません。
そして夜、夫が帰宅。
夫はいつも通り缶ビールに手を伸ばします。
「今日はお酒飲まないでいてくれると助かるな。赤ちゃんに何かあったらすぐ行かないといけないし」
私がそう言うと、夫は困惑したような顔を見せました。
「何もないだろう。ていうか病院にいるんだから、家にいるより安全だろ」
夫はどこか他人事のように鼻で笑った後、そのままビールに口をつけたのです。
気持ちの差
夫との気持ちの差に、私は少なからずショックを受けました。
「赤ちゃんのことを心配しているのは、私だけなの?」
そんな葛藤を抱え、気持ちを落ち着けるために黙り込んだ私。