皆さんの周りには、なんだか配慮にかける発言が目立つ人はいませんか。結婚、妊娠、出産は大きなライフイベントであり、制度は整ってきてはいるものの、その制度を使いづらいと感じてしまう方もいるのでは。今回は、筆者の友人Y子が経験したマタニティハラスメントに、思わぬヒーローのおかげでスカッとしたエピソードをお届けします。

育休明けにまさかの第二子妊娠発覚

Y子は30代の共働き夫婦です。1年前に建築会社の事務職へ転職し、仕事にも少しずつ慣れ、真面目で仕事を覚えるのが早いY子は、1年目とは思えない仕事量を任され、明るく誰とでも打ち解けられる性格から、職場内のムードメーカーとしても大きな存在となりつつありました。そんな中、待望の第一子を妊娠したのです。産休制度を利用することが決まり、社内に報告すると、「おめでとう」の声と同時に「寂しい」という声もちらほら飛び交い、温かい雰囲気の中、産休に入り、無事に出産を終えました。

育休が明けてから半年が経ち、ようやく生活リズムが整ってきた頃、なんと第二子の妊娠が発覚したのです。

嬉しさの中にある後ろめたさ

喜びと同時に、Y子の胸に浮かんだのは不安でした。「また休業することになる」「復帰して半年で、また産休に入るなんて……」

制度上は何の問題もありません。それでも、自身の不在をカバーしてくれる同僚たちの負担を思うと、申し訳なさを抱えずにはいられませんでした。Y子は上司に今の気持ちを正直に相談した上で、第二子の産休を申請しました。

第一子産休前にはなかった不穏なヒソヒソ声

復帰後しばらくして、Y子の耳に入ってきたのは、「また産休なんでしょ?」「正直、仕事まわしたくないよね、結局また自分に引き継ぎ作業しなきゃだし」という先輩社員E子のヒソヒソ話でした。

E子は仕事ができる反面、愚痴が多いことで有名な人。業務の偏りへの不満が、陰口として声に出たのでしょう。直接言われるわけではないものの、漂う不穏な空気はY子の心をじわじわと追い詰めていきました。