今回は知人のA子さんに聞いた、娘夫婦との同居トラブルをご紹介します。楽しみだったはずの孫との同居生活が、まさかこんなストレスフルな日々になるなんて……。実家依存が止まらない娘に振り回されたA子さんを救ったのは、意外な出来事でした。

「意識高い系」育児のスポンサーは祖父母!?

数年前、A子さんの娘さんが年子のお子さんを出産しました。年子育児は想像以上に過酷だということで、A子さん夫婦が暮らす実家で同居をすることになったのです。A子さんは現役で仕事をしていますが、「仕事が落ち着いたら日中に家事を手伝ってもらえるし、賑やかで楽しくなりそう!」と、期待に胸を膨らませて快諾しました。

しかし、その淡い期待はすぐに打ち砕かれることになります。もともとマイペースな性格だった娘さんですが、母親になれば少しは落ち着くだろうと思っていたA子さん。ところが、母親になった娘さんのこだわりは、周囲への配慮を欠いた形で爆発していたのです。

「子供が口にするものは全部オーガニックで!」
「離乳食はもちろん全部手作りね!」
「おもちゃもプラスチックはダメ、木製の高級品で!」
娘さんの要求はエスカレートする一方。

これだけ聞けば「教育熱心なママ」ですが、問題なのはそのすべてを手配し、費用を負担するのがA子さん夫婦だということ。娘夫婦は財布も出さなければ手も動かさず、あろうことか「孫の面倒を見させてあげている」「同居をしてやっている」と豪語して、実家のサポートを当然の権利のように受け止めていたのです。

「僕は関係ない」婿と「私が一番大変」な娘

A子さんは仕事をしながら、早朝から深夜まで孫たちの世話と家事に追われる日々。次第に体力的にも精神的にも限界が近づいてきました。たまらず娘婿に相談を持ち掛けましたが、返ってきたのは「僕は関係ないので娘さんと話してください」という、無責任な言葉。

娘さんに至っては、育休中にも関わらず家事育児を放棄。「私は子育てで忙しいの! 同居してやってるのに文句言わないで!」と、取り付く島もなかったのです。

仕方なく仕事を時短勤務に切り替え、必死に世話を続けていたA子さんですが、ついに無理がたたって膝を痛めてしまいました。

「ごめん、膝が痛くて……。今日の日課のお散歩、代わりに行ってくれない?」

痛みを堪えて娘さんに頼みましたが、返ってきたのは冷たい一言。
「えー、無理。私、疲れてるし」
A子さんはこの時、娘に対して諦めに似た感情を抱いたといいます。忙しい日々の中でたまに友人に愚痴を吐き出しながら、なんとか心を保っていました。