「パパの育休」という言葉を耳にする機会が増え、育児に不安を抱える女性としては期待が膨らむところですよね。しかし、育休を自由な長期休暇だと勘違いする夫もいるようで……。今回は夫が育休を取得したという筆者の知人から、「とるだけ育休」の危機を乗り越え、本当の意味でパートナーになれたエピソードを聞いてきました。

息子が初めての発熱、その時夫は?

私はそんな夫に不満を募らせていましたが、決定的な事件が起きます。息子が初めて発熱した日のこと。私はぐったりした息子の様子に大慌てでした。

そんな時に夫が「家にいても気が滅入るし、明日泊まりで仲間と遠出してくるわ」と言ってきたのです。目の前の我が子の異変よりも、自分の「休暇」を優先しようとする夫。私は本気で耳を疑いました。「この人は、何のためにこの家にいるんだろう」と目の前が真っ暗になりました。

「救世主」への相談が大きな転機に

自分一人の言葉ではもう届かない。そう痛感した私は、夫婦の共通の知り合いである元上司に、思い切って悩みを相談しました。「夫が、育休の目的を見失っているようで……」

親身に話を聞いてくれた元上司は、後日、夫を食事に誘い出してくれました。そこで「君の育休を認めたのは、遊びに行かせるためじゃない! 家族の土台を作るためだぞ」と、客観的な視点で厳しくも温かく諭してくれたのです。

元上司の言葉にようやく目が覚めたのか、夫は自分の時間を優先するのではなく、家事や育児を手伝ってくれるようになりました。

一時は「これなら夫は仕事に行っていた方がマシ」とまで思いましたが、大切なのは制度そのものではなく、その時間をどう使うかというお互いの意識共有でした。元上司のおかげで、夫が変わってくれて本当に良かったと思った出来事でした。

【体験者:30代・女性正社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。