料理ができない義父のために台所に立つ夫。その姿を見て初めて知った「息子としての彼の一面」が心に残りました。切なさと温かさが入り混じった、筆者のエピソードです。
義母がいない実家への帰省
数か月前、義母が倒れて入院しました。一時は命の危険もあり、家族全員が気持ちの落ち着かない日々を過ごしていました。
その後迎えたお正月は、義母のいないはじめての帰省。いつも台所を仕切っていた人がいない家は、静かで寂しい空気が流れていました。
変わってしまった生活
帰省して知った義父の食生活は「朝はパン、昼と夜はスーパーのお惣菜」という想像以上に簡単なもの。
庭で採れた野菜は、すべて近所の人にあげていると聞きました。義母はいつも採れたての野菜を使い、手際よく栄養のある料理を作っていた人。そんな義母が不在であることは、はっきりと食卓に表れているのでした。
帰省した日の夕方、子どもたちがバタバタと騒ぐ中、夫の姿が見えません。「子どもの世話そっちのけで、一体何をしているんだろう」と、少しモヤッとしました。