「覚えてない? 私だよ!」参観日で親しげに話しかけてきたのは、私の小学校時代を暗黒に変えた元いじめっ子でした。被害者の私は震えているのに、加害者は「ママ友」として近づいてくる恐怖。そんな地獄の時間を終わらせたのは、娘の一刀両断で……? 友人が、体験談を語ってくれました。
フラッシュバックする記憶
そして私は震えるほど嫌な過去を思い出したのです。
Cは当時私のことをいじめていた主犯格のクラスメイト。
それはそれは嫌な1年間として心の奥底に残っていたのです。
バーっと思い出がフラッシュバックされ、急に怖くなりました。
Cは平然と私に話しかけてきますが、私の頭にはまったく入ってきません。それから何を話したのか覚えてもいません。
そしてCは「また行事ごとで会ったらよろしくね」と去っていきました。
いじめていた側は覚えていないという典型なのかもしれません。
娘の冷静な評価で気づいた、彼女の“正体”
家に帰り、娘に「クラスのBちゃんっているでしょ。そのママと話したことある?」と恐る恐る聞くと、娘はあっけらかんと言いました。
「ああ、Bちゃんのママ? なんか自分の話ばかりで、声大きくて私は苦手」。
その言葉に、私はハッとしました。
私の娘は、私よりもずっと人を見る目があり、冷静だったのです。
今の私には、愛する家族と、幸せな生活があります。そう思うと、不思議と震えは止まりました。
かつてのいじめっ子は、今の私にとって恐怖の対象ではありません。娘のおかげで、ただの「配慮のない騒がしい女性」に成り下がったのです。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。