「ご飯が少ない」「味が薄い」。健康を気遣って用意した食事に、文句ばかり垂れる夫。挙句の果てに「目の前に出されていないから」という理由で、鍋のカレーを無視してカップ麺をすする始末。長年の我慢が限界に達した私が、夫に送った「引退宣言」とは? 熟年夫婦の友人が、体験談を語ってくれました。

「今日からセルフで」深夜に送った引退宣言

その夜のこと。

食卓には何も用意せず、私は先に寝室で本を読んでいました。

帰宅した夫から「飯は?」とLINEが来ましたが、こう返信しました。

「冷蔵庫と鍋にあります。よそえば『多い』、健康を考えれば『薄い』と文句を言い、よそわずに鍋にあると気づかずにカップ麺。あなたの好みの量も味付けも、私には分かりかねます。今日からすべてセルフサービスでお願いします」

返信したものの、様子が気になりリビングに行くと、夫はスマホを見て言いました。

「すまん……」

それ以来、夫は自分の分は自分でよそうようになりました。

「自分でやると面倒だ」と気づいたのか、最近はたまに出す料理にも文句を言わなくなり、お互いに適度な距離感で過ごせています。

無理をして尽くすのをやめたことで、私自身の心にもようやく平和が訪れました。

【体験者:60代・女性パート、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。