今回は、筆者の知人A子さんのエピソードをご紹介します。
A子さんは過労のため、一時期仕事をお休みしていたことがありました。同じチームの同僚からの「ゆっくり休んでね」という言葉もしんどく感じてしまっていた時、後輩の言葉にA子さんは助けられたのでした──。

後輩の連絡が力をくれた

そんなある日、後輩から連絡がありました。
「先輩! 先輩がいないと困ります!(涙)」という内容でした。休職中の社員にこうした連絡をするのは、本来なら控えるべきことかもしれません。しかし、自分の存在価値を見失いかけていた当時の私にとっては、こんな状態になった私に会社での居場所を与えてくれるような言葉がありがたく、心に刺さりました。

無気力に天井を眺めていた私でしたが、後輩からの言葉をもらって「待ってくれている人がいるんだ!」と思うと、身体に力が戻ってくるような感覚になりました。その言葉が、「また職場に戻りたい」と思わせてくれたのです。

「あ、私また仕事できそう」
そう思える状態にまで回復すると、ずっと見守ってくれていた同僚からの「ゆっくり休んでね」という言葉も、ありがたく感じることができるようになりました。

私を強くさせてくれるもの

結局、2週間ほど休ませてもらった後、仕事に復帰しました。職場に戻ると、連絡をくれた後輩や同僚たちはハグをしてくれ、温かく歓迎してくれました。人の温もりは、やはり心にひびき、また「このチームメンバーのために頑張ろう」と思いました。

この一件で、無理は良くないことを学んだのと同時に、仕事をする上で、チームメンバーを想う気持ちが私を強くさせてくれることに気付きました。もちろん、まずは自分自身を大切にすることが大前提ですが、誰かのためにという想いも、私にとっては大切な回復のための力になったのです。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emma.I
長年人事業務に携わり、働き続ける人々の本音や葛藤に触れてきたライター。
現在は仕事や自身の育児を通じて得た経験を元に、誰かの心に寄り添い、クスッと笑えるエピソードを執筆中。特に、女子中高出身者の視点やグローバル企業出身者の視点からの記事を得意とする。