筆者の体験談です。
大人になってから水疱瘡にかかったことで、弟に『仕返し』をしたつもりでした。
ところが、思わぬところから話が広がっていて──。

突然の依頼

そんなある日、弟がどこか気まずそうな様子で声をかけてきました。
「同級生の女子から、そのマンガ、ぜひ貸してほしいって」
一瞬、意味が分かりませんでした。

事情を知っているのは家の中だけのはずです。
「なんで知ってるの?」
思わずそう返し、胸の奥がざわつきます。
誰かに見られていたような、説明のつかない戸惑いが残りました。

回収された話

後になって分かったのは、まだ学生だった弟が、朝会の三分スピーチで
「姉に水疱瘡をうつしてしまい、使いっ走りでマンガを全巻買いに行かされました」
と話していたという事実でした。

仕返しをしたつもりが、思わぬ場所でしっかり回収されていたのだと、そのとき初めて気づかされたのです。私のわがままは、弟の格好の「ネタ」として消化されていました。
当時は軽い冗談のつもりでも、少し調子に乗り過ぎていたのかもしれません。
結局、マンガは快く貸し出すことにしました。今ではこの騒動も、兄弟で集まった時の鉄板の笑い話になっています。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。