筆者の話です。
「まだ着られる」と思っていた服と、久しぶりに向き合った50代のある日。
クローゼットの前で立ち止まった理由は、服そのものではなく——。
「まだ着られる」と思っていた服と、久しぶりに向き合った50代のある日。
クローゼットの前で立ち止まった理由は、服そのものではなく——。
残る服
「これは長く着られる」
若い頃、そう思って選んだ少し高めの服が、今もクローゼットに残っています。
流行に左右されない色や形で「きっとまだ着られる」と信じていました。
自分にとっては、先行投資した財産のような存在だったのです。
仕事や家事に追われる毎日の中で、片づけはいつも後回し。
クローゼットは開け閉めするだけで、服の数は減らないまま、時間だけが静かに過ぎていきました。
違和感
50代になり、ようやく少し時間に余裕ができました。
「今なら片づけられるかもしれない」
そう思い、思い切って服を一枚ずつ出してみます。
ところが、手に取る服の多くは、何年も袖を通していないものばかりでした。
ハンガーから外して広げてみても、鏡の前に立つ気にはなれません。
明らかにサイズアウトしているものやシルエットに年代を感じる洋服たち。