「こんなときくらい、自分で考えてよ!」とつい怒りのまま返事を返してしまいました。
帰ってきた夫はキョトンとした顔で言ったのです。
「だって、勝手に買って『高い』とか『違う』って言われるのが嫌なんだもん」
「対等」のつもりが「管理」に?
その言葉に、私はハッとしました。
私が求めていた「対等」は、いつの間にか「私の決めた正解を夫に守らせる」という管理に変わってしまっていたと。
夫は思考停止していたのではなく、私の顔色をうかがって行動してくれていたのです。
お金は折半と言いつつも、「買うものを決断する」ことは、私が100%握っていることに気付き、猛省したのでした。
振り返ると、私は夫が選んで買ってくる食材や日用品について、
「新しい洗剤試したかったのに」
「この鍋の素を買おうと思っていたのに」
と、ついつい口を挟んでしまっていました。良かれと思っていたアドバイスが、夫の主体性を奪っていたのです。
夫婦を救った新ルール
改めて、話し合いをした私たち。
そして、「日用品や個人で買うものは、月1万円まで報告不要」という新ルールに変更しました。
任せることは口を出さないこと。
本当の意味での「責任の分担」にお互いが気付き、夫は今、生き生きと日用品や食材の買い物を楽しめるようになりました。「何を買っても怒られない」という安心感は、夫だけでなく、私の心にも余裕を連れてきてくれたようです。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Yuki Unagi
フリーペーパーの編集として約10年活躍。出産を機に退職した後、子どもの手が離れたのをきっかけに、在宅webライターとして活動をスタート。自分自身の体験や友人知人へのインタビューを行い、大人の女性向けサイトを中心に、得意とする家族関係のコラムを執筆している。