重い知的障害と自閉症を抱える長男の反抗期に、心身ともに追い詰められていた筆者の体験談です。ある日、スーパーの清掃員さんから「いつも明るく挨拶してくれる、とても優しいお子さんですね」と声をかけられて……。家庭の中では見えていなかった息子の確かな成長に気づかされた出来事です。
家では毎日戦いの日々で、長男の良いところに目を向ける余裕すらなくなっていました。
けれど実際には、長男は家の外で社会と関わり、初対面の人にもきちんと挨拶をし、困っている人を気遣う姿を見せていたようです。「家でだけわがままになるのは、それだけ私を信じて素直に甘えられているからなのかもしれない」と、少し考え方が変わりました。
それをきっかけに、長男への向き合い方もわずかに変化しました。
反抗的な態度自体は相変わらずですが、「外ではちゃんとやっているんだな」と思えるようになり、気持ちが少し楽になったのです。
反抗期はこれからも続くでしょうし、家庭内の衝突がすぐになくなるわけでもありません。
それでも、長男が確実に前に進んでいることは間違いありません。
その事実を教えてくれた清掃員さんには、心から感謝しています。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Illustrator:fumo
FTNコラムニスト:藍沢佑菜
管理栄養士の資格を持つ、2人の自閉症男子のママ。自身の育児環境の変化をきっかけに、ライター活動をスタート。食と健康を軸に、ライフスタイル全般のコラムを得意とし、実体験に基づいたリアルな記事を執筆中。専門的な情報を「わかりやすく、すぐに日常に取り入れられる形」で伝えることが信条。読者の「知りたい」に寄り添い、暮らしを整えるヒントを発信しつづけている。