筆者の話です。
通勤途中に、何気なく立ち寄った小さな自転車屋さんがありました。
ただ通り過ぎていた道に、いつの間にか頼れる場所ができていて——。

新車の相談先

やがて、長く使っていた自転車が壊れてしまいました。
修理が難しいと分かり、自転車を買い替えなければならないかもしれないと思ったとき、真っ先に浮かんだのは店主さんの顔。
相談すると、防犯登録の抹消といった面倒な手続きから、新しい自転車の相談まで、一通り話を聞いてくれました。

「少し値段はするけど、毎日の通勤で使うならこの自転車の方が頑丈だから長く使えるよ」
毎日のように顔を合わせ、私の乗り方を知っている店主さんだからこその言葉。
値段や立地だけでなく、困ったときにすぐ頼れる安心感がありました。
迷った末、私はその店で新しい自転車を購入したのです。

安心できる存在

あとから思えば、毎日の通勤が当たり前に続けられていたのは、その存在があったからでした。
特別な出来事ではなく、日々の移動の中で少しずつ積み重なった安心感。
「何かあっても、あそこに行けば大丈夫」と思える場所が、通り過ぎるだけだった道にできたこと。
今もその前を通るたび、心のどこかが少しだけ温かくなるのです。

【体験者:50代女性・筆者、回答時期:2026年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。