これは、知人のA子さんに聞いたお話です。お店の売上には貢献してくれるけれど、対応に苦慮し、心が疲弊してしまう……。そんな「距離感の近すぎるお客様」に悩んだことはありませんか? 大切なお客様との関係に限界を感じたA子さんが、自分を守るために選んだ「環境を変えるという決断」についてご紹介します。
優雅なマダムの来店……しかしその実態は
セレクトショップで働くA子さんの店に、ある日、70代とは思えない若々しいマダムが来店しました。最初は気さくでセンスも良く、素敵なお客様だと思っていたのです。
しかし、マダムは次第に毎週末の忙しい時間帯を狙ったように現れるようになりました。一度来店すると滞在時間は2~3時間。「数着買うからいいでしょ」という態度でA子さんを独占し、延々と世間話を続けるのです。大切なお客様を無下にはできないものの、他のお客様への対応もままならず、A子さんの心には次第に焦りと疲れが溜まっていきました。
「私の方が上客でしょ?」他の常連客を追い返すマダムの暴走
ある週末、他の常連客とマダムの来店が重なってしまいました。A子さんが申し訳なさそうに他の客の対応へ向かおうとすると、マダムは露骨に不機嫌な顔をして、そのお客様をジロジロと睨みつけたのです! たまらず常連客は帰ってしまい、店には重苦しい空気が……。
するとマダムは「私の方が上客でしょ? 私が来るようになって成績上がったじゃない?」と、自分の貢献度を主張してきました。確かに売上には貢献しているものの、お客様同士のトラブルを招きかねない状況に、A子さんはプロとしての限界を感じ、精神的に追い詰められていったのです。