子育てをしていると、子ども同士のトラブルに直面することもありますよね。ときには双方の親が話し合ったり、謝罪しないといけない場合もあり、親の良識も試されます。今回は、筆者の知人が体験談を聞かせてくれました。

「強さ」のあり方を考えさせられた出来事

しかし数ヶ月後、思いも寄らない噂が耳に入りました。

なんと、A君の父親が経営する会社が、深刻なパワハラ問題で訴えられたというのです。

詳しい事情は分かりませんが、力で相手を従わせるという価値観が、家庭の外でも大きな摩擦を生んでしまったのかもしれません。

彼女が語っていた「リーダーシップ」の定義と、社会で求められる信頼関係のあり方との間に、大きな乖離があったのだと気づかされました。

本当の強さとは何か

その後、A君の父親は会社をたたみ、実家のある地方へと家族で引っ越していきました。

今回の件を通じて、私は「強さ」という言葉の意味を深く考えさせられました。
暴力や圧力を「強さ」と履き違え、他人の痛みに無頓着でいることは、長い目で見れば自分自身や家族を孤立させてしまう可能性がある。
その現実を目の当たりにし、言葉の重みを実感しています。

大物じゃなくていい。
凡人でも構わない。
立派な肩書きよりも大切なことがあるはずです。

私は今回の経験を忘れず、息子には、他人の痛みがわかる、本当の意味で「強い」大人になってほしいと、心から願っています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。