筆者の友人・T依は結婚して10年ほど経った頃、郊外に一戸建てを購入しました。頑張って購入した我が家に心を躍らせていたのもつかの間、とんでもない隣人トラブルに悩まされることになったそうです。

思わぬ理由

隣のご主人は、奥さんが我が家に文句を言っていることをすでに知っていて、申し訳なさに肩を落としていたそうです。ご主人も対応に苦慮し、理由をつけては家を空けていると言ったそうです。
夫が聞いた話では、

「妻は非常に神経質で、周囲にもそれを強要してしまうところがあるんです。以前の住まいでも息子の嫁さんに嫌がらせしてね。今では孫たちも寄り付かない。それでも彼女は自分が悪いと思っていない。環境を変えればやり直せると思って引っ越してきたのですが……。息子はあなた方と同年代。同じような家族構成のあなた方が、かつての自分たちの家族と重なって見えて、八つ当たりをしているんだと思うんです」

と、話してくれたと聞きました。

平穏な日常へ

その後、この夫婦は引っ越していきました。
私たちは、いわばお隣の方の理想と現実のギャップに巻き込まれてしまったことになります。
当時は、勝手な事情で厳しい言葉を向けられていたことに釈然としない気持ちもありました。
しかし、この経験を通じて「どんなに歩み寄ろうとしても、どうしても分かり合えない価値観はある」という現実を知りました。

【体験者:40代女性・パート、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:RIE.K
国文学科を卒業しOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄、多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。シングルマザーとして子どもを養うために、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。