子どもの頃の記憶は、大人になっても残っていることが多いものです。それがあまりにも良くない記憶だと、生活に支障が出ることも……。これは筆者の友人・H香が頭を抱えてしまった夫とのエピソードです。

見えない傷を抱えた夫

私は5歳年下の夫と中学生の息子の3人家族です。
夫は結婚前から少々子どもっぽいところがあったのですが、年下だからかなと思っていました。
しかし、息子が生まれてからも夫の様子は変わらず。
「私はあなたのお母さんじゃない!」と何度も言ったことがあるほどでした。

息子は中学に入るとバスケ部に入部。
練習がとてもハードだったせいか、驚くほど食べるようになりました。
私はフルタイムで仕事をしていたため、夕食はいつも20時頃。
息子は学校から帰って来てから、夕食までの時間にお腹を空かせてしまうため、簡単に食べられる物を用意していたのです。

怒る夫

ある日のこと。
夫が珍しく振替休暇で平日に家にいることになりました。
私はいつも通り仕事に行ったのですが、帰り道に息子から電話がかかってきました。

「お母さん、お父さんが怒ってるよ?」

何事かと思い、急いで家に帰ると、息子の言う通り、夫がものすごい勢いで文句を言ってきました。

「あそこにあったパン、K太(息子)が食べちゃったんだけど!」

そのパンは、息子用に私が買っておいた物。
そこまで怒ることではないと思い「あれはK太用に買ってあったパンだから」と言うと、夫は大きな声で「あいつばっかりズルい!」と言ったのです。