結婚式の準備は、幸せと同時にさまざまな感情が交錯する時間でもあります。両家への配慮が増えるほど、自分の本音を後回しにしてしまうこともあるのではないでしょうか。今回は、昨年結婚した筆者の友人が、体験談を聞かせてくれました。

譲れない「主役」の座

悩み抜いた末、私は父と叔父を個別に呼び出すことに。

そして
「結婚式の主役は私。お互いの面子のために、私の門出を汚さないでほしい」
と、毅然とした態度でキッパリ言い放ったのです。

父と叔父は、どちらも絶句していました。

さらに私は
「もし当日少しでも揉めたら、即座に退場してもらうから」
と強い気迫で念を押しました。

私のあまりの気迫に驚いたのでしょう。
父も叔父も最後は素直に「……わかった」と頷いてくれました。

自分のための選択をした結果

そして迎えた結婚式当日。

父と叔父は同じテーブルにいたにも関わらず一言も交わすことはありませんでしたが、最後まで静かに私の門出を見守ってくれました。

披露宴の終盤、私が両親への感謝の手紙を読み上げるのを、叔父が少し目を潤ませて聞いている姿が印象的でした。

あの時、顔色を伺わずに自分の意志を貫いて本当に良かったです。
誰かのためではなく、自分のための選択をすることが、結果として家族の距離を少しだけ縮めるきっかけになった気がしています。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。