誰かと自分を比べて、ふと落ち込んでしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。特に兄弟間や姉妹間などの近い存在だと、その悩みは深く根強いものになりがちですよね。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。
優秀な姉の影で
私は子どものころから、ずっと姉と比較されて生きてきました。
「お姉ちゃんは現役合格だったのに」
「お姉ちゃんはもう家も買ったのよ」
と、母の言葉はいつも姉基準。
有名大学を卒業しバリバリ働く優秀な姉に対し、地元で事務職として平穏に暮らす私は、母の目には物足りなく映っていたようです。
姉を嫌いなわけではありませんが、母の言葉というフィルターを通すと、自分の穏やかな人生がまるで「二流品」のように思えてしまい、比べられるたびに苦しくなりました。
ついに溢れ出した本音
ある日、実家に顔を出した私に、母はいつものように小言を並べ、
「あなたも少しはお姉ちゃんの計画性を見習いなさいよ」
と言ってきました。
その言葉で、胸の奥で長年張り詰めていた糸が、ついに切れてしまったのです。
ほとんど無意識のうちに、
「私とお姉ちゃんは違う! 私の人生は、お姉ちゃんの比較対象でしかないの?」
と、自分でも驚くほど震えた声で、母に感情をぶつけていました。
母は予想外の展開に、言葉を失ったように唖然としていました。
怒りというより、長年の悲しみが一気に溢れ出し、私は溢れてくる涙をどうしても止めることができませんでした。