仕事も育児も、理想を追い求めるほど心に余裕がなくなってしまうものです。キャリアと家庭の板挟みになり、自分を追い詰めてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。今回は、筆者の友人の体験談をご紹介します。

理想を追い求めた30代

30代の頃、私は仕事と育児の両立に必死で、毎日が綱渡りのようでした。

時短勤務の引け目から、職場では必要以上に気を遣って仕事を抱え込む日々。
家でも「子どもには母親の手作り料理じゃなきゃ」と深夜までキッチンに立ち、“ちゃんとしている母親像”を追いかけていました。

「キャリアも家庭も妥協したくない」
その欲張りが自分を追い詰め、いつしか心に余裕がなくなっていたように思います。

気持ちが折れた瞬間

しかし、完璧を目指した結果はボロボロでした。

仕事では焦りからミスを連発し、家では疲れて子どもに当たり散らしてしまい自己嫌悪。
完璧どころか、何もかもが中途半端な自分が情けなくて仕方ありませんでした。
毎日「こんなはずじゃなかったのに」と嘆いていたものです。

ある日、スーパーで買い物しているとき、不意に「もう無理……」と涙が溢れました。
今から思うと、私の心は限界を超えていたのだと思います。

その瞬間、自分の中で何かが吹っ切れたのです。