家は本来、一番安心できる場所であるはずです。しかし、親が子どもをランク付けし、あからさまに差別するという信じられない環境で育った女性がいます。
筆者の知人、A子さんから聞いたのは、歳の離れた妹を守り抜いた、切なくも力強いエピソードでした。

一番下の妹が涙で明かした孤独。「選ばれた側」もまた、苦しんでいた

その後、母が病に倒れたことをきっかけに、成人した三姉妹が本音を語り合う機会が訪れました。そこで意外な告白をしたのが三女でした。

「ずっと、自分だけが愛されるのが苦しくて、居心地が悪かった」

三女は涙ながらに当時の心境を絞り出しました。自分だけが特別扱いされることで、大好きな姉たちとの間に壁ができる恐怖。姉たちが冷遇される姿を見せつけられる残酷さ。

選別された側の三女もまた、逃げ場のない罪悪感の中で孤独に震えていたのです。

母が作った残酷な格差は、皮肉にも私たちを強い絆で結びつけました。過去の傷跡が消えることはありませんが、支配を乗り越えた今、私たちはようやく「本当の家族」になれた気がします。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。