子どもの相手をしながら、ついスマホを触ってしまうことってありますよね。ほんの少しスマホに目を落としただけのつもりでも、子どもの目には全く違う景色が見えているのかもしれません。今回は、筆者の友人が興味深いエピソードを聞かせてくれました。

「パパ、スマホ見てる時すごく楽しそうだったから。僕が呼んだら邪魔になっちゃうかなって思って」

その瞬間、夫の表情が凍りつきました。
夫にとっての「見守り」は、息子にとっては「スマホの邪魔をしないよう遠慮する時間」だったのです。

意外と鋭い子どもの眼差し

親が自分ではなくスマホを見ているという事実は、小さな心に影を落としていたのかもしれません。

もちろんスマホは絶対悪ではありません。
緊急の連絡や、疲れた時のリフレッシュに必要な時もあります。

しかし、子どもは大人が思う以上に敏感で鋭いもの。
夫は真っ青な顔で、自分の行動が息子をどれほど孤独にさせていたかを、ようやく理解したようでした。

向き合う時間の「質」を大切に

次の日曜日、夫はスマホを家に置いたまま公園へ向かいました。

泥だらけになって笑い合う二人の姿を見て、親が子どもに贈れる最高のギフトは「今、あなただけを見ているよ」という真っ直ぐな眼差しなのだとしみじみ感じました。

子どもが求めているのは親の関心そのもの。
完璧を目指さなくていい。私たち親も、日々余裕があるわけではないから。
でも、時には画面から目を離して子どもと真剣に向き合う。

そんなメリハリが、親も子も心地よく過ごすための鍵になるのだと、今では夫も私も前向きに捉えられるようになりました。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。