飛び出した無神経な一言
ところが、義母は写真を一瞥したあと、私の顔とお腹を見比べて言いました。
「ああ、だから? 最近顔がパンパンだと思ったのよ~。単に太っただけかと思ってたわ。でも妊婦なら仕方ないわね!」
まさかの、祝福より先に体型の話。
つわりやむくみなど、急激な身体の変化に苦しんでいた私に、その言葉は突き刺さりました。
あまりにデリカシーのない指摘に、笑って流す余裕もなく、悔しさと悲しみで涙をにじませていると……
温厚な夫の一喝
その瞬間、隣に座っていた夫がバン! とテーブルを叩きました。
「母さん、いい加減にしろ」
普段は温厚な夫の怒声に、場が凍りつきます。
「命を育てるために体が変化するのは当たり前だ。一番大変な思いをして頑張っている妻に、よくそんな酷いことが言えるな。お祝いも言えないなら、絶対に孫には会わせないからな」
義母は言葉を失い、その場に立ち尽くしていました。
私の手を引き、「もう帰ろう」と立ち上がった夫の背中は、いつもより大きく見えました。
一番の味方
慌てて言い訳をしようとする義母を無視して車に乗り込むと、夫は「守ってやれなくてごめん」と、悔しそうに謝ってくれました。
その一言で、張り詰めていた気持ちが一気にほどけ、涙が止まりませんでした。
義母の無神経な言葉には傷ついたけれど、今回のことで夫が誰よりも頼もしい味方だと再確認できたのは、私にとって大きな救いでした。
この人と一緒ならどんな困難も乗り越えていける。そう確信できた一日になりました。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。