これは筆者である私自身が体験した出来事です。
いつも元気に登園していた4歳の息子が、ある朝突然、保育園の門で泣き出しました。理由が分からず戸惑う私でしたが、その涙の裏には、成長の中で必死に我慢していた小さな心が隠れていました。
子どもの行動に込められた本当の気持ちに、親として気づかされた出来事です。

先生のひと言で、見えた本当の理由

その日の夕方、お迎えのときに先生がそっと声をかけてくれました。
「今朝泣いていたのは、お母さんに甘えたかったからかもしれませんね」
先生の話によると、最近息子は周囲から「お兄ちゃんだね」と言われることが増え、本人なりに頑張っていたそうです。
でも本当は、まだまだ甘えたい年齢。私と離れたくない気持ちが、涙になってあふれたのだと聞き、胸がじんわり熱くなりました。

「お兄ちゃん」の裏で我慢していた気持ち

思い返せば、弟が生まれてから「お兄ちゃんなんだから」と言う場面が増えていたかもしれません。
甘えたい気持ちを抑えて、必死に“しっかり者”でいようとしていた息子。
その小さな心に、私はちゃんと気づいていただろうかと、自分を振り返りました。

甘えていい場所でありたい

その夜、私は息子をぎゅっと抱きしめました。
「今日、泣いちゃったのはママと離れたくなかったから?」
そう聞くと、息子は小さくうなずき、「ママ、だいすき」とぽつり。
子どもの行動には、必ず理由がある。
親として、そのサインを見逃さず、安心して甘えられる場所であり続けたい。
そう強く感じた、忘れられない朝の出来事でした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。