これは、5歳の息子を育てる筆者である私自身が体験した出来事です。
いつの間にか「抱っこして」と言わなくなった息子。その小さな変化に、成長の嬉しさと同時に、少しの寂しさを感じました。
何気ない親子の会話を通して、子どもが一歩ずつ大人に近づいていることを実感した、忘れられない出来事です。

でも、やっぱり抱っこは好きだった

それからしばらくして、また同じように声をかけてみた日。
「抱っこしてあげようか?」
そう聞くと、息子は少し照れたように
「パパもいないし、抱っこしてもらおうかな〜」と答えました。
思わず笑って理由を聞くと、
「パパに見られると恥ずかしいから」と小さな声で言う息子。
どうやら、彼なりに「パパの前ではかっこいい男の子でいたい」というプライドが芽生えていたようです。

成長は、少しずつ「心地よい距離」を連れてくる

その瞬間、私ははっきりと息子の成長を感じました。
抱っこはまだ好き。でも、人の目が気になる。
そんな心の変化が、確かに始まっていたのです。
子どもが大きくなるにつれて、少しずつ距離ができるのは自然なこと。
寂しさもあるけれど、それ以上に「ここまで育ってくれたんだ」と自分の世界を広げようとしている息子の背中が愛おしく、誇らしく感じられました。

甘えたい時期は、思っているより短いもの。
今しかないこの時間を大切に、これからも息子の成長をそっと見守っていきたいと感じた出来事でした。

【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:北田怜子
経理事務・営業事務・百貨店販売などを経て、現在はWEBライターとして活動中。出産をきっかけに「家事や育児と両立しながら、自宅でできる仕事を」と考え、ライターの道へ。自身の経験を活かしながら幅広く情報収集を行い、リアルで共感を呼ぶ記事執筆を心がけている。子育て・恋愛・美容を中心に、女性の毎日に寄り添う記事を多数執筆。複数のメディアや自身のSNSでも積極的に情報を発信している。