予想外の言葉
ところが、夫の反応は予想外でした。
「この家事、本当に必要?」
「時間がかかる割に、意味はある?」
努力を否定されたように感じ、その時はとても腹が立ちました。
しかし時間がたつにつれ、その言葉が引っかかるようになりました。
思い返すと、子どもが赤ちゃんだった頃のやり方を、そのまま続けている家事がいくつもあったのです。
アップデートしていない家事
子どもの肌が弱かったために始めた、大人用と子ども用の洗剤を分ける習慣もその一つでした。年少になった今でも、当たり前のように洗濯機を1日2回まわしているのです。
さらに、子ども服の管理も細かくなりすぎていました。外遊び用、園用と分け、少し汚れただけで洗濯に回す。翌日の服を上下セットで準備する。気づけば、それらが毎日の負担になっていました。
以前から育てていた観葉植物の手入れも同様。霧吹きをし、床が濡れたら拭く。その作業も、本当に今の生活に必要なのか考えるようになりました。
そこで、思い切って植物を欲しいと言ってくれた友人に譲りました。掃除機はロボット掃除機に替え、洗濯も一度にまとめることにしました。
暮らしがラクになった
そうして残った家事の一部を夫に担当してもらうと、私の負担は目に見えて減りました。
夜にバタバタする時間が減り、「余裕がない」と思う日も少なくなったのです。
家事を“やらせよう”として始めたことでしたが、結果的に見直すことになったのは、私のほうでした。夫に‟あのひと言”を言われた瞬間はムッとしましたが、おかげで生活が変わったのです。
今は「無理なく回る形を作り出せたことが、いちばんの収穫だった」と、夫には感謝しています。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:大空琉菜
受付職を経て、出産を機に「子どもをそばで見守りながら働ける仕事」を模索しライターに転身。 暮らしや思考の整理に関するKindle書籍を4冊出版し、Amazon新着ランキング累計21部門で1位に輝く実績を持つ。 取材や自身の経験をもとに、読者に「自分にもできそう」と前向きになれる記事を執筆。 得意分野は、片づけ、ライフスタイル、子育て、メンタルケアなど。Xでも情報発信中。