転職が以前より身近になってきた今日この頃。自分のやりたいことや高い給料を求めて、新しい仕事に就きたいと思うのは当たり前のことかもしれません。しかし、子育て真っ最中で、しかも夫は安定が魅力の公務員。こんな状況で夫が急に「転職したい」と言い出したら、あなたはすぐに賛成できますか……!? 筆者の友人A子さんから聞いたエピソードをご紹介します。

夫が選んだ道

そんな中、夫は詳細をA子には言わないまま、秘密裏に転職活動をしていました。そして数か月後、合格通知を手にA子に報告してきたのです。その時初めて、夫が国家公務員から地方公務員へ転職することを知らされました。
A子は勝手に、「夫は民間企業に転職したがっている」と思い込んでいたのでした。

夫が転職したかった本当の理由

夫の話をよく聞いてみると、「子どもが小さいうちに単身赴任で家族と離れたくないから」というのが、転職を希望した一番の理由だと判明。国家公務員には全国転勤が付きまといます。家を建てたばかりのA子一家にとって、転勤は夫の単身赴任を意味していました。子煩悩な夫にとって、家族と離れて暮らすことは、仕事の苦労以上に耐えがたいことだったのです。

夫が必死に守ろうとしていたのは、自分のキャリアではなく「家族との時間」だったのだと気づいたA子。自分の不安を解くことばかりを優先し、夫の決意に寄り添えなかったことを深く反省して、謝罪しました。そして家族思いの夫と結婚できて本当によかったと、幸せをかみしめたA子でした。

パートナーの「辞めたい」という言葉の裏には、本人にしか分からない葛藤や、家族への想いが隠れているかもしれません。目先の条件だけでなく、相手が何を一番大切にしたいのか、まずはじっくり耳を傾けることが大切ですね。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。