我が家の娘はいちごが食べたかったようですが……今回は筆者の体験談をお届けします。
突然始まるジャム作り
え? ジャム?
洗ってそのまま食べさせようと思っていた私は思考が追いつかず。
その間に夫はいそいそとジャム作りに取りかかります。
元々料理をすることが好きな夫。スマホでレシピを確認しながら手際よく手順を進めていきます。
室内にふわ~っと甘い匂いが漂ってきた頃、娘が起きてきました。
それを見た夫、
「娘ちゃん大丈夫? 今いちごでジャムを作ってるからね、待っててね」
と声をかけました。
夫は風邪引きの娘のために特別な物を作ってあげたかったのでしょう。
が、
「ふつうにいちご食べたい……」
しょぼしょぼした目で呟く娘。
う~ん、そうだよね。
いちごはいちごでも
熱がある時は、お砂糖たっぷりの甘いジャムよりも、冷たくて瑞々しい生のいちごが一番のご馳走だったようです。娘は普段いちごは洗ってそのまま食べるのが好きなので、熱がある今もそのままのいちごが食べたかったのでしょう。
夫の優しさは100点満点なのですが、残念ながら、今はそれじゃないんだ。
その後娘の体調が回復し元気になった時に、満を持して夫の手作りジャムが食卓に登場するのでした。その時の娘の笑顔を見て、夫もようやく報われたような、晴れやかな顔をしていました。
【体験者:40代・筆者、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:田辺詩織
元医療事務、コールセンター勤務の経験を持つ在宅ワーカー。文学部出身で、文章の力で人々を励ましたいという思いからライターの道へ。自身の出産を機に、育児ブログを立ち上げ、その経験を生かして執筆活動を開始。義実家や夫、ママ友との関係、乳幼児期から中学受験まで多岐にわたる子育ての悩みに寄り添い、読者が前向きになれるような記事を届けている。