高齢の母と外出するたび、思わず肝を冷やす場面が増えてきました。検査の結果、認知症ではないと分かったものの、不安や焦燥感が母の行動に表れているように感じます。互いの負担を少しでも軽くしたいと考え、ささやかな工夫を積み重ねてきた筆者の実体験をお伝えします。

以前は母の行動を「困りごと」と受け止めていたこともありましたが、振り返ってみると、母はただ一人でいることに不安を感じていただけで、私を困らせるつもりなどなかったのだと分かりました。
年を重ねるというのは、体の衰えだけでなく、心の余裕も少しずつ減っていくものなのですね。
その変化を受け止めるには、不安を和らげる工夫を重ねればいいのだと気づきました。
そう考えられるようになってから、母との外出は以前よりもずっと落ち着いた時間になっています。

【体験者:50代 筆者 回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

Illustrator:fumo
FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。