「やっと会場に着いた~。今どこにいる?」
そう言ったC子。
「え? 何で!?」
戸惑う私にC子はこう続けます。
「だってチケット1枚余っているんでしょう? 『行ってあげる』って言ったじゃん?」
「でも、旦那と行くって言ったよね? もう旦那と来てるのよ 」
そう言った私に、C子は、
「興味がない旦那なんかより、私と見ようよ! とにかく合流しよう!」
と言い、合流場所を指定して電話を切りました。
せっかく夫と楽しもうとしていた矢先の出来事に、私はパニックになりました。私は、夫に事情を話しました。
すると夫は困った顔をしながらも、「せっかく遠くまで来ちゃっているなら、外で待たせるのも悪いよ。俺の分のチケットで見てきなよ。俺は周辺を散策して時間を潰すから大丈夫」と言ってくれたのです。
本当は夫に申し訳なくて断りたかったのですが、現地まで押し掛けてきたC子の勢いに気圧され、私は結局、夫の優しさに甘える形でC子と合流しました。
一緒に鑑賞したものの、心の中は夫への申し訳なさでいっぱいでした。
理解できない
「興味がない旦那に見せるくらいなら、自分が見た方がまし」
もしかして、C子は本気でそう考え、善意のつもりで来たのかもしれません。
ですがチケットを譲る約束もしていないのに、直接現地まで来たC子の行動に、私はかなり引いてしまいました。
この出来事以降、C子とはちょっと距離を置いています。
今回、自分の曖昧な態度で夫を振り回す結果になってしまったことは、大きな反省点です。これからは、大切な人との時間や自分の意思を守るために、非常識な要求には「NO」とはっきり言える勇気を持ちたいと痛感した出来事でした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。