「俺、結構手伝ってるよな?」
そう胸を張る夫が、ある夜トイレで青ざめることになり……?
トイレットペーパーは勝手に補充されません。“名もなき家事”をなめきっていた夫が、身をもって学び、我が家の平穏を取り戻すまでの小さな闘争記です。
トイレから聞こえた悲鳴と、ようやく通じた言葉
事件は夜に起きました。
トイレから聞こえたのは、焦った声。
「ちょっと! 紙がないんだけど!!」
トイレットペーパーは、勝手に湧いてくるものではありません。
その事実を、夫は初めて体感したのです。
慌てて出てきた夫は、「いや、まさか本当に切れてるとは思わなくて」「普段はちゃんとあるからさ」と苦しすぎる言い訳を開始。
でも、その言葉はすべて、自分が何も見ていなかった証明でした。
私はここで初めて、責めるのではなく「これが、いつもあなたが『簡単でしょ』って言ってた家事の現実だよ」と穏やかに伝えました。夫はハッとした表情を見せました。
名もなき家事をなめるな。
それがなければ、生活は一瞬で止まるのです。
我が家の小さなストライキは、夫が「次からは俺も在庫をチェックするよ」とトイレットペーパーを抱えて戻ってきたことで、ようやく前向きに決着しました。
「やってるつもり」を卒業した夫と、少しだけ肩の荷が下りた私。今日も我が家は、二人で「名もなき家事」に立ち向かっています。
【体験者:30代・主婦・女性、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:K.Matsubara
15年間、保育士として200組以上の親子と向き合ってきた経験を持つ専業主婦ライター。日々の連絡帳やお便りを通して培った、情景が浮かぶ文章を得意としている。
子育てや保育の現場で見てきたリアルな声、そして自身や友人知人の経験をもとに、同じように悩んだり感じたりする人々に寄り添う記事を執筆中。ママ友との関係や日々の暮らしに関するテーマも得意。読者に共感と小さなヒントを届けられるよう、心を込めて言葉を紡いでいる。